診療案内

MEDICAL GUIDE

診療内容、治療法についてQ&A方式でご案内させていただいております。

子供の治療編

かわむら歯科では小児歯科、障がい児歯科診療を行っております。虫歯治療だけでなく、噛み合わせ異常や予防治療を行い、早期発見・早期治療で小さなころから歯と口の総合的な健康を管理しましょう。ご自宅でのケアに不安がある等のご相談もいつでも承っております。

Q1) 何歳くらいから受診すれば良いの?

1歳半健診で異常がなければ乳歯が生えそろう2歳半ごろがフッ素塗布(保険外)の時期です。フッ素塗布やフッ素洗口(小学生くらいになってから)はムシ歯予防に有効です。ある程度ムシ歯になりやすい子供さんの場合には保険の利く場合もありますのでスタッフにご相談下さい。

Q2) リコールって何?

定期的に健診を行う事です。予防診療ですので基本的には保険外ですが、ムシ歯になりかけの歯(Ceと言います)がある場合やムシ歯になりやすい子供さんの場合には保険の利く場合もあります。

Q3) 矯正はいくつくらいから?高いのですか?

本格的な矯正は小学校高学年くらいから始めます。症例にもよりますが、通常数十万円かかります。ただし、当院で行っている予防矯正は、簡単な訓練で、数万円程度の安価で行え、本格的な矯正が不要になることもあります。

大人の治療編

かわむら歯科では「保険でより良い歯科医療を」運動を進めており保険診療を旨とした治療の提案をさせていただいておりますが、インプラントやその他保険外診療も行っています。高齢者の口腔機能低下を測定するため、内視鏡や舌圧計をはじめとする検査機器も揃えています。

内視鏡 舌圧計

Q1) 神経は取らない方が良いんでしょ?

勿論、神経は取らない方が良いに決まっています。神経を取った歯のコラーゲン繊維は死に始め、20年から30年後には破折するようになることが知られています。しかし、症状のある歯は、神経を取らなければならないことも多く、無理して置いておいて神経が死んでしまうとより厄介なことになります。そのためにも早期受診が大切です。神経近くまでむし歯が進行していても、症状がなければ、当院ではレーザー治療やMTAセメントで神経を残すことも可能です。

Q2) 歯の根っこの治療って、どんなことをするの?

神経を取ったり、歯を含め感染している部分を除去した後、当院ではガッタパーチャというゴムとプラスチックでできた防腐剤をシーラーと言われるセメントを使って側方加圧という方法で根っこの先まで気密に詰め込みます。院長・副院長とも大阪大学歯学部臨床教授の木ノ本喜史先生の4回コースの講習を受けています。

Q3) 保険で白い歯も入れられますか?

前歯や小臼歯には、白い歯が保険で入れることが出来るケースがあります。ダメ元でご相談下さい。

Q4) 倒れて来ていて神経を取らずにブリッジにするのが無理だと言われました。

保険外にはなりますが、倒れている歯を小矯正(MTMと言います)で起こして、真っ直ぐにしてからブリッジにする方法もあります。費用も含めてご相談下さい。

Q5) インプラントは良い治療法ですか?

インプラント自体は確立された良い方法ですが、
① CTなどの審査結果を基に正確に埋入する必要があります。
② 骨粗鬆症のお薬を飲み始める前に除去する必要性が考えられます。
③ 認知症になると十分な管理が出来ません。
訪問診療で問題のあるケースに遭遇するのは事実です。一度埋入したら一生のお付き合いと思って定期的に通って下さい。また、除去が必要になる時期が来ることも解った上で治療にはいりましょう。

歯周病・歯槽膿漏編

ウッドピロス(柿渋)、初期治療から歯周外科までお任せ下さい。
歯周外科と訊くと恐いのですが、外科と言っても、基本は歯石を取って歯の根っこを滑沢化することです。必要に応じて歯ぐきを切ったり、縫い合わせて整形します。当院では炭酸ガスレーザーを使用することにより、術後の痛みの出現を抑えるように工夫しています。
写真①は、炭酸ガスレーザーを使って歯肉切除手術の仕上げをしている症例です。このケースでは抗菌剤も併用しましたが、術後疼痛はほとんど出ていません。約2週間後の精密検査時には綺麗に歯肉が締まってきています。ただし、写真②のとおり歯の根っこがかなり長くなった状態で、決して美しい歯並びであるとは言えません。果たしてどうするのか?
最後の写真③は補綴直後の写真です。勿論、E-Max やジルコニアなどのセラミック補綴も可能ですが、保険外となります。この症例では保険のレジン前装金属冠で補綴しました。まずは費用や治療期間を含めスタッフまでご相談下さい。

Q1) 歯槽膿漏にはどんな治療法がありますか?

まずは、プラークコントロール。歯磨きの仕方です。
当院ではベテラン衛生士が懇切丁寧に指導します。深いポケットの場合ウッドピロス(柿渋、販売品)を使ってポケット内の浮遊プラークの除去法も指導します。その上でスケーリングをはじめとする歯石除去、初期治療を行い、重度のケースは歯周外科を行います。

Q2) 歯周外科と訊くと恐いのですが…。

外科と言っても、基本は歯石を取って歯の根っこを滑沢化することです。必要に応じて歯ぐきを切ったり、縫い合わせて整形します。当院では炭酸ガスレーザーを使用することにより、術後の痛みの出現を抑えるように工夫しています。

Q3) 抗菌剤、抗生物質が嫌いなんですけど…。

症例により使わざるを得ないこともありますが、プラークコントロールや初期治療が順調に進んだケースでは排膿などの炎症症状が少なく、レーザーによる除菌と組織活性化によって、漢方薬で対応可能なケースが多いと思います。勿論当院には、生薬が専門の薬剤師がおり、選択のアドバイスをしてくれます。

Q4) 歯ぐきが短くなると格好悪くなりませんか?

勿論根ッ子が伸びたような形のままでは格好が良いとは言えません。補綴処置や場合によって矯正(保険外)を併用することで、審美的な回復も可能です。

Q5) 歯槽膿漏って完治するのですか?

残念ながら再発することの多い慢性疾患です。メンテナンス、リコールなど、定期健診を行うことによって再発を予防する必要があります。当院ではSPT (サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)を採用しておりますので、保険の範囲でメンテナンスが可能です。

歯科訪問診療

義歯一般、麻抜、感染根管処置、抜歯、ヘミセクション、歯根端切除術、クラウンブリッジ、スケーリングから歯周外科など、ほぼ外来と同じ治療が可能ですが、自費の場合訪問診療料も自費になり、高額になってしまいますので、基本的には保険診療のみ行っております。 勿論、デジタルのレントゲン撮影も可能です。5人乗り、機材も十分積載できる日産NOTEを往診車として購入しました。フットワークは軽いです。

往診車

Q1) 自宅にも来て頂けますか?

ご自宅は勿論、施設や病院にも伺います。ただし、当院から16km以上離れているところ、歯科のある病院、デイサービスを受けている施設での訪問診療は制度上の問題で行えません。

Q2) 病院に入院中なのですが…。

歯科のない病院や周術期(手術や放射線治療、抗ガン剤治療の前後)での訪問診療は可能ですが、体力や感染の問題もあります。主治医の先生やSW(ソーシャルワーカー)の先生にご相談の上、お問い合わせ下さい。

Q3) 往診でどんなことが出来るのですか?

スケーリングやクラウンブリッジ、小手術まで、外来で出来るほぼ全てのことが出来ますが、レーザーメスやパノラマレントゲンなど大型の機器は搬送できませんので限界もあります。体力やお薬の関係で出来ない治療もあります。

Q4) 施設いる母の治療に付き添えないですが、家族への説明はして貰えますか?

毎回または一定期間ごとに文書による報告をさせて頂いています。勿論、電話や直接お目にかかっての説明も行っています。

Q5) 往診料って高いですか?

在宅の歯科訪問診療の点数は1,100点ですから、1割負担の方では1,100円の加算です。処置により30/100、50/100、70/100の加算がつきますので、通常の外来診療よりやや高くなります。なお、施設などで複数の患者さんを診る場合には、少し違った点数体系になります。

その他

Q1) 病院紹介でなく口腔外科の処置をして貰えるのですか?

勿論、麻痺の危険性が高い症例、ガンなどは病院紹介しますし、患者さんのご希望があれば病院紹介します。ただ、親知らずの抜歯、骨に埋まっている埋伏歯の抜歯、歯の根っこの先だけを除去する歯根端切除。2根3根のうち歯の根っこを1本だけ抜くヘミセクションなど当院で行うことが可能です。

Q2) ホワイトニングは高くつきますか?

ホワイトニングの効果は個人差が大きく、満足頂けないこともありますので、プレートと脱色液を販売する形を取っています。ですからかなり安価に行うことが出来ます。ただし、2週間を越えるとしみ出すことが多いのでお勧めしません。それ以内でもしみが出たら中止して下さい。レジン部分(プラスチックを詰めた部分)は白くなりませんので、再治療が必要になります。

Q3) 睡眠時無呼吸症候群のプレートも作ってくれますか?

勿論作成可能です。ただし、医科からの紹介状とPSG検査の結果が必要ですので、先に検査可能な医科(内科、耳鼻咽喉科など)を受診して下さい。

Q4) スポーツマウスガードも出来ますか?

勿論作成可能です。ただし、保険外診療になります。4,400〜8,800円ですのでご相談下さい。プロ対応の専門医紹介も可能です。

Q5) 抗ガン剤治療を始めるのですが。

主治医の先生からの情報提供書(紹介状)があれば、それに基づいて、口腔ケアなどの必要な治療を行います。状況により、普通の治療も並行して行うこともありますが、白血球数の変化などを見ながらになります。

Q6) ガンの骨転移を予防するお薬を始めるのですが。

開始後の抜歯は顎の骨が破壊される顎骨壊死を招く可能性があります。今後抜歯が必要になる歯については、予め抜歯しておく必要性があります。当院でも抜歯できますし、口腔外科での抜歯後の処置も承ります。

Q7) 抗ガン剤で口内炎が出来るかも知れないと聞いていますが。

専門家でも間違うことがありますが、抗ガン剤治療による口腔粘膜の炎症は単なる口内炎の範疇を超え、「口腔粘膜炎」として捉える必要があると、周術期の概念の保険導入に寄与された静岡がんセンターの太田先生(故人)は仰っていました。通常の歯磨剤では痛んで使えなかったり、鎮痛剤を必要とすることさえあります。お気軽にご相談下さい。